React Nativeの基礎知識
React Nativeは、Facebook(現Meta)が開発したモバイルアプリケーション開発フレームワークです。JavaScriptとReactの知識を使って、iOSとAndroidの両方のプラットフォーム向けのアプリを一度に開発できます。
React Nativeとは
React Nativeは、「Learn once, write anywhere」の理念のもと開発されました。これは、一度React Nativeを学べば、どこでも(iOS、Android、Web)アプリを開発できるという意味です。
主な特徴
- クロスプラットフォーム開発: 一つのコードベースでiOSとAndroidの両方をサポート
- ネイティブパフォーマンス: ネイティブコンポーネントを使用するため、高いパフォーマンスを実現
- ホットリロード: 開発中の変更を即座に反映
- 豊富なエコシステム: 多数のサードパーティライブラリが利用可能
開発環境の構築
必要なツール
- Node.js (v16以上推奨)
- React Native CLI
- Android Studio (Android開発用)
- Xcode (iOS開発用、macOSのみ)
インストール手順
bash
基本的なコンポーネント
React Nativeでは、HTMLの代わりに専用のコンポーネントを使用します。
主要なコンポーネント
| コンポーネント | 説明 | HTML相当 |
|---|---|---|
View | コンテナ要素 | <div> |
Text | テキスト表示 | <p>, <span> |
Image | 画像表示 | <img> |
ScrollView | スクロール可能なビュー | <div> with overflow |
TouchableOpacity | タッチ可能な要素 | <button> |
サンプルコード
jsx
スタイリング
React Nativeでは、CSSの代わりにStyleSheetを使用します。
主な違い
- Flexbox: デフォルトでFlexboxレイアウトを使用
- 単位:
pxの代わりに数値のみ(密度に応じて自動調整) - 色: 16進数カラーコードまたは色名を使用
スタイルの適用方法
jsx
ナビゲーション
React Nativeアプリでは、画面間の遷移にReact Navigationが広く使用されています。
基本的なセットアップ
bash
jsx
まとめ
React Nativeは、JavaScriptとReactの知識を活用してモバイルアプリを開発できる強力なフレームワークです。クロスプラットフォーム開発により、開発効率を大幅に向上させることができます。
次のステップ
- プロジェクトの作成: 実際にプロジェクトを作成して動作確認
- コンポーネントの学習: 基本的なコンポーネントの使い方を習得
- ナビゲーション: 画面遷移の実装方法を学習
- API連携: 外部APIとの連携方法を学習
React Nativeの学習を始めることで、効率的なモバイルアプリ開発が可能になります。継続的な学習と実践を通じて、スキルを向上させていきましょう。